発達障害の子どもの関わり方(薬物療法や関わり方について)~「おとなの軽度発達障害」を読んで~

皆さん、おはようございます。

夏休み明け前ですが、コロナウイルスの感染が広がっています。

新学期は始まるのかという所ですが、考えてもしょうがないので、

自分にできる範囲で準備を進めているところです。

そんな準備の中で、やっと読みました。

たくさん図書館から借りていた積み本。

切羽詰まると人間はやはり行動を起こしますねw

 

さて、今回、紹介する本はこちら。

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「おとなの軽度発達障害」(出典元 amazonより)

数冊、読みましたが、新しく知った知識が多くありましたので紹介したいと思います。

 

1、脳内の幸福物質「オキシトシン」が薬となり、臨床試験

発達障害には、様々な薬がありますが、

新しい薬の成分として期待されているのが、「オキシトシン」という脳内物質です。

何度か、このブログでも紹介しましたが、

この「オキシトシン」は、良好な人間関係の中で分泌される物質です。

例えば、赤ちゃんを抱っこしたり、「ありがとう」と言葉をかけたあったり、

誰かに親切したり、植物や動物を育てたり等、様々な生活場面で分泌されます。

薬として期待されており、臨床試験にもいく位の素晴らしい物質。

ならば、日常生活でも意識して出し続けようと考えることはできないでしょうか。

脳内のネットワークの繋がりがイマイチなのではと言われている発達障害

薬の服用は保護者の判断ですので、大きく介入することはできませんが、

子どもとの関わり方は、こちらが変えることができます。

オキシトシンが出るような声掛けや関わり、学習活動をたくさん組みたいものです。

 

2、無視の仕方

無視の仕方の例が書かれていました。

面白かったので載せておきます。

1、良くない行動が出れば即座に無視

2、態度で示す(反応しない等)

3、別の行動で周囲は自分自身の感情をコントロールする。

4、良い行動に戻れば、即座に褒める(もしくは話かける)

急に行うとバランスが崩れて、相手が怒るかもしれないので、

少しづつ取り入れたいと思います。

褒めるのが難しければ、話しかけるということでも良いかもしれません。

意識したいものです。

 

3、薬の値段や効果について

本書によりますと、薬の値段が高いようです。

ある薬では、最大量を1か月間使うと1万5千円にもなるようです。

自治体によっては、子どもの医療費が無料のところもありますが、

発達障害の薬にも適用されるのかは分かりません。

3割負担で1万5千円ですので、金銭的な理由で難しい時もあるかもしれません。

大人になれば「自立支援医療制度」なるものがあり、適用されれば、

精神科にかかった時の医療費が3割負担から1割負担になると書かれていました。

 

という感じに実りが多い本だったと思います。

特に、オキシトシンを用いた薬が臨床試験の段階に進んでいることは、

非常にうれしい情報でした。

何かの時に話すことができればなと思います。

ではでは~